迷うUIのサンプル
すげー細かい事ですが良いサンプルを見つけたので戒めのためにメモ。
問題
以下のように「ユーザID(メールアドレス)」と書かれていた場合、果たしてユーザーは何を入力するのが正解でしょうか?
答え
このサンプルの場合、「メールアドレス」が正解です。(うーん...)
考察
ユーザIDに関する説明(英数字のみなど)が無いため、また「※携帯メールアドレス不可」という文字が目に付くため、この場合は括弧にくくられているメールアドレスを入力するのが正解なんだろうという推測が出来ると思います。
ただし、推測は出来るものの、本当に正しいかどうかは入力フォームのバリデーションが働くまで分かりません。
また、あくまでも推測の域を出ませんが、システムの仕様上、ユーザIDとメールアドレスが一意の利用者を表すキーとして混在していたり(開発者が発狂しそうな仕様ですが。)、システム上の何らかの制約や問題によりこの様な表記になっているのかもしれません。
あるいはシステムの設計者としてはこのサービスのユーザーに「ユーザID=メールアドレス」として認識して欲しいという気持ちがあるのかもしれません。
この思考は個人的に良く分かります。
しかし、このような思考は設計者にとって都合の良いユーザー(ゴムのユーザー)を思い描いているだけで、現実のユーザーとは大きな乖離があります。
今回の事例については、単純に「メールアドレス」とだけ表示しておいてくれれば、ユーザーが迷う確率が低下するのでは無いかと思います。
私自身、相手に対して丁寧に説明しているつもりであっても、情報が冗長過ぎて、ノイズとしてしか伝わっていないという経験が多々あるため、適切な情報を適切なタイミングで表示するという、極めて当たり前の事を再認識させられました。